物件名 ホテルC−R
所在地 ***
探索日 2004/11/06
廃墟日 平成元年の業界会員更新が最後
分類・規模 宿泊施設(ラブホテル)2階建(客室10室)
撮影者 TEL
写真コメント pcfx


二つの名を持つラブホ。旧名・ホテルR、新名称・ホテルC。



窓はあるが遮られている。しかもこの洋室1号は末期にはオーナーの部屋になっていた。



70年代を彷彿とさせるデザイン。あれ?どっかでみたような・・・?



レジのあるフロントは機械が並ぶ。



客室は和風と洋風があるが、ほぼ畳のあるなしだけ。



畳にベッド。着物の柄のようなベッド。黄色いランプが目立つ。



設備の古さを考えると安くはない。



この物件、客室はどうでもいいのだが・・・



廊下に某宗教団体のハッピが落ちていたり・・・



風呂のタイル画がファンシーなエロスを醸し出していたり・・・




ガラスにヌード絵が書いてあったりして雰囲気はよし。



2ちゃんねるがピンクムードだったり




1号室がオーナー部屋になっていたりするあたりから面白くなる。



ノートには、まるで誰かに見せたかったかのような家族リストがあったり・・・



「オーストラリヤ」移民計画が企まれていたり、他人に訴訟の経緯が書いてあったり。



なにを思いついたのか、屋根の除雪方法を編み出したオーナー。



ノートの横には特許事務所の封筒が・・・・・



まさかさっきの除雪方法で特許を取るつもりだったのか・・・



謎のまま立ち去りました。



物件の感想 by TEL

70年代バリバリのホテルというかモーテル。藪の奥の川沿いにひっそりと建っている。 
カビと自然に侵食されている。

レトロすぎて逆に斬新なフロント看板。フロントはご多分に漏れず侵入者によって荒らされ
物がひっくり返されまくっている。フロント奥は従業員用キッチン。食材の1部が残るが
16年位寝かされた物ばかり。フロント部2階は従業員用の寮と言うか部屋と推察。某大手
宗教のはっぴが廊下に横たわる。

続いて客室の別棟。
いきなり最初の101号室に濃すぎる残留物が…。オーナーの手記?というか雑記帳が・・・
オーストラリア移民計画や他人の訴訟に首を突っ込んだ話や壮大なこの方の世界に引き
込まれます。

しかし、この御方、別に住居を構えておられたようなのだが何故ホテルの1室にこの帳面を
はじめたくさんの私物を持ち込んでいるのだろうか…?ナゾは深まるばかりであった。
雑記帳にあったようにこのオーナーが南半球の空の下、元気に御暮らしになっていること
を願う。

101号を見てしまった後では他の部屋はどうしても「おまけ」感が強くなってしまうが、冷静に
見ると、このセンス!イカしているじゃあありませんか。間取りは全て一緒、特別室という
お値段

高めの部屋も含めて妥協ナシに一緒。和室と洋室の違いは床が畳かジュウタンかの違い。
量産効果を狙ったオーナーの計算が見て取れます。また、各部屋のどうでもいいような
飾りの違い。そして特別洋室にのみ大量発生したカマドウマ。小規模ながらも濃すぎる物件
で探索後に家に帰ってから雑記帳の内容がアタマから離れませんでした。


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