物件名 FN観光ホテル
所在地 ***
探索日 2004/12
廃墟日 1998
分類・規模 愛知県最大規模の温泉ホテル
撮影者 TEL&pcfx
写真コメント pcfx


今はもう見ることが出来ない、建て増しの巨大迷宮。某宗教の施設に変わっている。



玄関では行基上人が客を出迎えた。



本館の案内図。フロントは9Fにある。エレベーターが止まらない階もある。



末期には火災で大変な被害を被っていた。



パンフレットによれば、目玉は水車風呂。巨大ホテルなだけあって、色んな施設が目白押し。



高級なふとんも用意。



日本人の好きな南国風。



朝食専用の部屋まであった。



サービスエリアの土産屋より大きい。



本館・新館が立体迷路となって重なり合い、コズミックキューブ的たたずまいを見せた。



それぞれの宴会場には名前がつけられて、さながらテーマパークだった。



とある宴会場には某国が領有権を主張しかねない。



野良人が布団を寄せ集めてベッドを作り、広いフロアで寝泊まりしていた。



大勢の客を案内したフロント。これだけでかいホテルでは従業員も迷子になっただろう。



AはありきたりのDQN落書きでつまらないが、Bは斬新だ。意味がわからない。



宴会場にはレコードが残っていた。シブイ選曲のオンパレード。



その宴会場のステージも巨大。しかも巨木が常設。惜しまない経営哲学。



厨房に縛られていた彼女は、結局どこへ去っていったのだろうか。



中庭はさながらお化け屋敷だ。



館内のスナック・幸。



けっこうな値段を取る。営業時間はたった5時間。



他にもスナックはあった。こちらはスナック・シーサイド。



ゲームコーナーには著作権的に危険な動物が。



ギャラクシアンが現役のままだったらしい。



「アロハカフェ」にはピンボール。それ以上に目立つ壁画。



社員食堂には掟があった。全盛時にはどれだけの従業員がいたのだろうか。



昭和14年には既にこのホテルは存在した。



どこかの社長が時代劇ごっこに興じた。



創業当時の従業員写真。中規模だった時、既にこれだけの人が働いていた。



このホテルを愛した男、故・花柳章太郎氏。新派の役者。風流人。



その肩書きは多岐に渡る。



名物の水車風呂には、専用のエレベーターまであった。



夜の12時まで。宴会に最後までいると入り損ねる。



これがその水車。巨大な浴場に二階建ての建物が建設され、大きな水車が回っていた。



建物の二階は、人が住もうと思えば住める作りになっている。



湿気の多い風呂場で障子を貼るのは大変だったに違いない。



土蔵や櫓も風呂の中に。



洞窟風呂もある。



ナトリウム・カルシウム温泉。



このようなイベントも当時はあったらしい。



他にも露天風呂があった。



雨水が貯まってカビのワンダーランド。



改装工事が始まる前は金看板もかかっていたが



工事開始後には早々に外された。



このホテルはある日、2回目の不渡りを出してしまった。



銀行取引中止。それでも営業を続ける。



現金でなんとか取引を継続。



一方、裏ではトップが入れ替わる。



JTBにも報告。



納入業者にも現金取引で対応。



周りに与えた影響も甚大。



4億5000万の定期預金を解約したら銀行が取引停止措置。







物件の感想 by TEL

中部地区最大のホテル廃墟とおもわれます。
BB戦士の交戦跡、DQNによる落書きと火付け。しかしそれらをもってしてもなんら
色あせることの無い雄大さ。

名物の水車風呂、大宴会場(300畳)、ゲームコーナー(ギャラクシアン有)、スナック2件、
中華料理屋、うどん屋、他のホテル物件など全てふきぬきの劣化版としか言いようの
無いくらいでかい物件。

中は迷宮、完全踏破するのに3回の調査を要しました。


inserted by FC2 system